2026.7.2

テクスチャハント

メンバー

執筆/撮影

須多 望

須多 望

Dev

目次

なんかいいな

ある日、川沿いでぼんやり景色を眺めていました。
そこへ、近所の子ども達がきて川へ石を投げて遊び始めました。
その波紋で、水面に映っていた橋の形がぐにゃっと歪んでいく。
思わず動画を撮りました。
最近、「なんか、いいな」と思った瞬間を動画で残すことがあります。
川の水面だったり、雨粒だったり、ビールの泡だったり。
数がたくさんあるわけではありません。何か目的があるわけでもありません。
不意に目に留まったものを、数秒だけ動画に残す。それくらいのものです。

はじめまして。フロントエンドエンジニアの須多です。
初めての寄稿ということで何を書こうか考えたのですが、今回はそんな最近の話を書いてみようと思います。

呼び名

きっかけは、映像作家でありプログラマーでもある岡本斗志貴さん(@tskokmt)が、Instagramのストーリーに水面や、光など、綺麗な情景を投稿しているのを見たことでした。
「こうやって記録していくの、いいな。」
そう思って、自分もなんとなく撮るようになりました。
そして、この何とも言えない行動に、「テクスチャハント」という名前を付けました。
テクスチャハントなんて言っていますが、よく考えるとやっていることはスナップ写真に近いのかもしれません。
そもそも撮っているものはテクスチャではないし、何かを探し回っているわけでもありません。最初に思い浮かんだので、そう呼んでいます。
ただ、この名前は結構気に入っています。
名前を付けたことで、水面や泡、光の揺らぎのようなものが、以前より自然と目に入るようになった気がするからです。

川沿い

あとから考えると、昔からそういうものが好きだったのかもしれません。
実家は山の上のニュータウンで育ち、大学では自然環境について学びました。
学生時代は農業サークルに入り、実家のある神戸から月に一度福井へ農業をしに行っていました。
入社を機に上京したときも、自然と川沿いの街を選びました。
買い物に行くときや散歩では、よく川沿いを歩いています。

ノイズ

東京は、本当に何でもある街だと思います。
展示やイベントも毎日のように開催されていて、「今日は何をしよう」と思えば、いくらでも選択肢があります。
展示を見るのも好きです。
でも、人の多さや情報量が、自分には少しノイズに感じる日もあります。
そんな日は、展示を見に行くより、川沿いを歩いている方が心地よく感じます。
仕事では、Webサイトの動きを作ることが多いです。
一方で、気付くと動画に残っているのは、自然が作る揺らぎや偶然生まれる変化ばかりです。
風で揺れる水面や、雨粒、ビールの泡。
制御できない動きは、見ていて飽きません。
もしかしたら、自分が作りたいものも、そういう動きなのかもしれません。
仕事に活かそうと思って動画を撮っているわけではありません。実際、何かに役立ったこともまだありません。
でも、いつか気付かないところで、自分のものづくりに少しだけ影響していたら、と思います。
何か特別な場所へ行かなくても、「なんか、いいな」と思えるものは身近にある。
ただの記録を「テクスチャハント」と名付け、始めたことでそう思うようになりました。

稲妻

会社のベランダから撮った稲妻の動画は、今でもたまに見返します。

やっぱり、格好いいです。

※この先の動画には、激しい光の点滅が含まれます。光に敏感な方は、閲覧をお控えください。


Edit : 須多 望 @soundmuta

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